消太郎のブログ

新設!感情の物置小屋

ドリフェス!のファイナルライブで他人の人生の輝きと眩いエネルギーを浴びて感情をぐちゃぐちゃにされた話

ドリフェスくん、元気?今どうしてる?今日は私のはてなブログバージンをもらってくれてありがとう。私は元気だけど、本当はもう少し一緒にいたかったな。

 

2018年10月21日、ドリフェス!Presents FINAL STAGE at NIPPON BUDOUKAN「ALL FOR TOMORROW!!!!!!!」に参戦してきた。ドリフェスくんのことは確かに好意的な目で見ていたけれどずっと外野のような気分でいたし、アニメしか見ていなかったので3次元の彼らのこともほとんど知らなかった。それでもひとつのコンテンツが終わりを迎える最後の場に立ち会って、あの激情渦巻く武道館で新品のライブタオルを涙と鼻水でぐちょぐちょにして、もう他人事ではいられなくなってしまった。

ド!に関して何か高尚なことを語りたいわけでも、誰かに話を聞いて欲しいわけでもない。ただあの日あの場所で感じた様々な感情や感動が時間が経つごとに薄れていく感覚が恐ろしくて、あの日の気持ちをいつでも思い出せるように整理して収めておきたくて、こうして慣れない文字を綴っている。

 

まず先に断っておきたいのだが、ド!の話をしようにも2期から参入してアプリもやっていなかった私の知識はアニメ1期&2期しかなく、「こいつトンチンカンなこと言ってる!」と思われるかもしれない。提訴だけはしないでもらえるとありがたい……。1年前ドリフェス!Rを見ようと思ったのも私がトンチキジャンルが好きだからというかなり失礼な理由なので今すぐ殴られても文句は言えないのだけれど、これはちゃんと良い話で終わるのでどうかまだ殴らないで欲しい。その振り上げた拳を一旦下ろして聞いてくれると嬉しい。ありがとうございます。

5次元のうち、先に2次元の彼らの話を少ししようと思う。

私とドリフェスくんの付き合いはフォロワーを仲人として2期から始まったのだが、最終回は録画できていなかったし、1期も忙しさを理由に後回しにし続けて見ていなかった。ちょうど武道館参戦の3日前にきりもみ回転していた五里霧中人生事情が片付いて、さすがにアニメはちゃんと全部見てから行こうと思い土曜日に見ていなかった1期をようやく視聴した次第だ。(一気視聴!1期だけに…ね)

そしたらもう、なんか……泣いちゃったんですよ。

ドリフェスくん、どうしてこんなに泣いてしまうんだ?独特のワードセンスとか、そうはならんやろ!みたいな笑ってしまうところが沢山あるのに、そういうトンチキなところが好きで見始めたのに、なぜかめちゃくちゃ泣いて涙が止まらなくなってしまう。その理由が知りたくて真相解明のためにアマゾンの奥地へと向かった我々取材班は、ここにひとつの結論を下した。

 ドリフェス!の世界には、闇がない!

あの世界にはマイナスの感情が一切ない。最近の二次元アイドルは一人一闇のノルマ制か?と思うくらい何かしら抱えている子達ばかりなのに、ドリフェスは違う。勿論各々に悩みはあるし、拗れた関係性もあった。それでもドリフェスの世界はその拗れた糸を絡まったままにしておかない。大切なものを失わないように、縺れたものはちゃんと丁寧に解して綺麗に整えて、再び編み込んでプラスのエネルギーに変えてくれる。ひたむきに、全員で真のアイドルを目指して一生懸命前を向いて走る姿を描いてくれる。こんなの浴びせられて浄化されないわけがない。真っ直ぐで健全で光に溢れていて、こんなに純粋なものを現代で拝める機会はきっともうそうそう無いんじゃないかと思うし、彼らのまっすぐな心や姿勢があまりにも眩しくて涙が出てしまうのだ。

 

さて、10月21日。私は前日の夜中までアニメを履修し身体がドの字に磔にされた状態で武道館ファイナルへ臨んだ。2次元の彼らが世界を照らす光だという話は既に言及したので、以下では3次元の彼らの眩しさと人生に圧倒された話をしようと思う。

私は3次元の彼らのことをよく知らなかったし。名前も顔も一致しない状態だった。実際当日彼らから何かを受け取れるとは期待していなかったし、外野が期待してはいけないだろうという気持ちもあった。あの場に持って入ったのは、武道館の座席を埋めて、彼らの夢の舞台の景色の一部になれたら少しは役に立てるだろうか……それくらいの気持ちだ。

曲は親切なフォロワーに介護してもらっていたおかげで全部聴いたことのあるものだったし、親の顔より聴いた曲も、個人的に好きな曲もあって興奮しながらライブを楽しんでいた。「君はミ・アモール」のカニダンスが大好きなので現実で見れて5歳児のようにはしゃいだ。マグエモがかなりヤバすぎて驚きで首をつった。アイドルのライブに行くのはこれが初めてだったので、新鮮で本当に楽しかった。けれど、「シンアイなる夢へ!」の歌詞がスクリーンに表示された瞬間、涙腺が壊れて自分ではどうにもできなくなってしまった。夢や未来を語る歌詞が、彼らにとっての現実として今私の前に現れていると分かってしまったのだ。目の前のアイドルが実際に生きて存在しているということは、彼らひとりひとりが人生をかけて夢を追いかけている、生身の人間だという事実にほかならない。このドリフェスが彼らの人生であることを、私は分かっていなかった。この時ようやく身に染みて理解したのだ。

私は今までの人生で、先のわからない未来へ向けて大きな夢を掲げて努力し続けたり、這い上がって叶えたりした経験がない。いつも頑張れば手の届きそうなことにしか挑戦しないし、夢を追いかけて頑張る自分の姿を夢見ながらも、そこそこの人生を、失敗して傷つかないようそこそこ上手くやることだけに従事してきた。そんな私のような人間とは人生の輝きが違うのだ。歌もダンスもまだまだ荒削りかもしれないけれど、全力で輝こうとしている彼らの姿は涙が出るほど眩しすぎた。どうして想像の出来ない未来に向かってそんなにまっすぐに頑張れるのか、理不尽な嫉妬さえ覚えていたかもしれない。

同時に、ここで終わるべきじゃない、もっとこのメンバーで上に行って欲しかったと強く思った。こんなに一生懸命で輝ける可能性の塊のような彼らがどうして道半ばで終わってしまうのか。どうしてもっと早く彼らを好きになって、本気で応援してあげられなかったのか。もしそうしていたら彼らの青春であり人生であるドリフェスをもっと先へ連れて行ってあげることができたんじゃないか。今思えばあまりに烏滸がましいけれど、そんな後悔や負い目を感じて、ドリカを飛ばしながら泣いていた。もう眩しさ、悲しみ、遣る瀬無さで感情がぐちゃぐちゃだ。

私に強烈な印象を残した言葉もある。正確には覚えていないけれど、挨拶のトリを務めたセンターの壮馬くんの「ここで終わりだとしても何も減るものがない!むしろこんなにも獲たものばかりで溢れてる!」というような言葉を聞いて、こんなこと普通言えるか!?これが、これがアイドルのセンターという存在なんだ、人としての煌めきが違うんだ……圧倒された。あの瞬間壮馬くんは奏くんで、奏くんは壮馬くんで、私には2人の像が重なって見えた。5次元の真髄を目の当たりにした気分だった。

拭いても拭いても涙が出てきて止まらない、感情が溢れかえってままならなくなるようなライブは初めてだった。

いやしかし……本当に記憶が無いな。あの場で物凄いものを受け取った筈なのにそれを理解するだけの余裕がなかった。ただ、すごかった。すごく綺麗で澄んでいて、負の空気が一切ない現場だった。心からの感謝が互いに飛び交うあの場にはプラスのエネルギーしかなかった。あんなに眩しく美しい現場を見て、これからの人生で同等のものに立ち会うことが出来るだろうか?

自分の好きなものが終わることを常に想定しながら情熱を注ぐことは難しい。ドリフェスのファンは、いつだってドリフェスを一生懸命、全力で応援して来たのだろう。ひしひしと伝わる現場だった。自分の“好き”に正直でがむしゃらで、永遠じゃないことを忘れず大切に出来る人間だけが、一番大事な時に後悔しないのだと思った。(私は後悔を残して来てしまった!)

 

あの武道館の会場で私の心の中だけでも整理できない沢山の感情が暴れていて、会場全体にも様々な思いが渦巻き皆がわんわん泣いて流した涙がやがて川となり東京湾へ出たけれど、それでもそれら全てを光で優しく包んで日常へ送り出してくれたのも彼らだった。それが彼らのアイドルとしての最後の役目だったようにも思う。(最後って言うな〜〜!)ダブルアンコールで「ALL FOR SMILE!」を会場と皆で歌ってくれた時、辛くて遣る瀬無くて悲しい気持ちも抱えていたけれど確実に私はここに立ち会えて幸せだと感じた。「叶った夢の先がきっと本当のスタートさ」と歌っている姿を見て、許されて浄化されたような気がした。今日のこの気持ちを大切に仕舞って明日も生きていこうと活力をもらった。

 

感じたことをまとめておきたいと思って書き始めたけど、全然整理がつかない。

私はこれからもそこそこの人生をそこそこに生きていくだろうけれど、明日を生きていくためのエネルギーをDearDreamとKUROFUNEの14人に貰ったことは忘れたくないし、大事にしたいと思う。

実際に私が彼らの人生に関わったのはたった4時間だった。けれど、濃密で色鮮やかで大切な4時間だ。ドリフェス!に出会えて良かった。楽しい記憶をありがとう。彼らがこれからも幸せに、夢に向かって進んでいけますように。